HOME > 健康を考える > 筋肉量減少による【サルコペリア】のリスク
筋肉量減少による【サルコペリア】のリスク
2017年7月16日
筋肉と体の働きとの関係性がいかに重要か、前回ご説明をしました。
(筋肉と体の働き+EDの重要な関わり)
加齢や何らかの疾患により筋肉量が減少してしまうと、様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
そして筋肉量の減少により、身体的な機能が損なわれてしまうことを『サルコペリア』と言います。
『サルコペリア』だと診断されるには、ある基準がありますが、そうなってしまってからでは、回復するまでに大変な道のりを辿らなければいけない事になってしまうかも知れません。
『サルコペリア』の分類
『サルコペリア』は、2つの分類で分けられています。
- ・一次性サルコペリア:原因が加齢しか考えられないもの
- ・二次性サルコペリア:あまり動かず活動的でない生活の継続 :内臓性の疾患を持っている場合 :栄養摂取が著しく乏しい・または何らかの薬物の影響
30代ともなると、運動など何も行なっていない場合、少なからず筋肉量は低下していきます。
人が生活するために必須の筋肉が低下してしまうと、ごく通常の日常に悪影響を及ぼす上、もっとひどい状態になってしまう危険性が考えれます。
『サルコペリア』のメカニズムと症状
『サルコペリア』は、筋肉の増加をサポートする性ホルモンの減少や、筋肉を動かすために必須である細胞の機能障害、その他内臓の機能低下により発症してしまいます。
『サルコペリア』の症状は、筋肉を使う活動能力が低下する事全てに関わります。
- ・歩く速度が遅く転倒しやすい
- ・日常生活での動作がうまく行えない
- ・正常に唾液や食べ物が飲み込めない
- ・病気の快復が遅い
少しでも思い当たる節があれば、病院で検査をしてもらった方が良いですね。
肥満とサルコペリア肥満の違い
実は、若い世代でも『サルコペリア』になる可能性があります。
その多くが『サルコペリア』による【肥満】です。
男女関わらず間違ったダイエット法により、脂肪ではなく筋肉量が減少してしまうことで、サルコペリア肥満になる可能性が高まります。
見た目は太っていないので、なかなか気づくことができないのがサルコペリア肥満の落とし穴です。
通常の肥満の場合は、BMI数値を出すことで判断できますが、サルコペリアはそれだけで判断することができません。
肥満で動脈硬化や血流が悪化し、勃起不全となってしまうことと同様で、サルコペリア肥満も高血圧や糖尿病といった生活習慣病にかかりやすくなってしまい、勃起不全に大きく関わっています。
(関連:【EDと肥満】切っても切れない関係性)
そして、一度『サルコペリア』になってしまうと、筋肉量低下の悪循環が生まれます。
サルコペリアの予防法
サルコペリアにならないための予防法は、これまで口が酸っぱくなるほど常にお話していることです。
- ・栄養バランスの整った食生活
- ・規則正しい生活と良質な睡眠
- ・日々の適度な運動
何をするにも、体が健康であることが根本的に大切なことです。
栄養バランスの整った食生活
筋肉量の低下するサルコペリアは、筋肉量を上昇させるためのたんぱく質は必ず必要です。
たんぱく質は、骨や内臓、髪や皮膚、血液など私たちの体をつくっている栄養素です。
そして、筋肉を作り出すのもたんぱく質。
ただし、たんぱく質を摂っていればそれだけで良いと言うわけではありません。
- ・たんぱく質を筋肉に変えるサポートをするための糖質
- ・体脂肪燃焼のために必要な脂質
- ・エネルギーの代謝を促すビタミン・ミネラル
このように、全ての栄養素が必要となります。
脂質は特に不要なものと思われがちですが、実は血液中の脂肪やコレステロールを調節し血液をサラサラにする効果があります。
効果があるのは、脂質の中でも魚の脂やごま油、オリーブオイルなどの不飽和脂肪酸です。
常にバランスの良い食事を心掛けましょう。
規則正しい生活と良質な睡眠
睡眠中には、様々な成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンと聞けば『子どもでないのに必要ないだろう。』と思うかも知れませんが、決してそうではありません。
筋肉の修復や回復を促すのも、血液をはじめ体の全てを作り出すのも、成長ホルモンの分泌あってのことです。
睡眠不足や睡眠時間の乱れは、ストレスホルモンが分泌され筋肉を分解してしまいます。
質の良い睡眠と充分な睡眠時間は、サルコペリア予防だけではなく、生きて行く上で必ず必要な事項です。
日々の適度な運動
運動によって筋肉量が上昇することはもうおわかりですね。
サルコペリアには、有酸素運動をはじめ、スクワットなどの筋トレが効果的です。
そうです。EDに効果的だと解説してきている運動と同じなのです。
特に、大きな筋肉が集中している下半身の筋肉を鍛えるのは、代謝を向上させるために効果的であり、肥満に対してもサルコペリアに対しても効果があります。
- ・座った状態から片足だけで立ち上がる
- ・片足立ちで靴下をはく
- ・片足立ちで、1分キープする
Yng Jing Te Blog
ブログカテゴリー
最新のブログ
-
【ネタに使える雑学】ピンク色がエッチなのは日本だけ?
2018/01/27
ピンク映画・ピンクサロン・ピンクキャバレーなどがあるように、昔からピンクと言えば『エッチな色』として認識されているかと思います。 スポ...
-
これってEDの前兆!?初期症状が現れたら早めに改善対策を始めよう!
2018/01/10
世の中どんなものでも、前兆があります。 過去の彼女の浮気。意外と後から「あの時のあれがそうだったのか!」と気づく場合が多いでしょう...
-
女性に好かれる男の条件【絶対必須な2つの思考】
2018/01/07
好かれる人・どちらでもない平凡な人・嫌われる人。人は大きく分けて、三段階に分かれます。 「絶対自分の方がいい男。見た目でも負けていない...
-
新年会へ行く彼女が心配?浮気を疑う思考は自分の願望?
2018/01/03
年末に開催される忘年会をはじめ、新しい年を祝う新年会。 パートナーがそんな集まりへ行くと募る心配。彼氏彼女・または夫婦間でも、新年...
-
夫のEDで離婚?妻の悲痛な叫び!セックスレスで別れる夫婦の末路
2017/12/28
若い世代の性欲の低下でセックスレス・夫のEDで悩んでいる女性が多く存在します。そして、もちろん夫もそれ以上に悩んでいるでしょう。 ...
-
遅れて渡すクリスマスプレゼントってアリ?
2017/12/25
女性にとっては、大切なイベントであるクリスマス。 クリスマスの日には、ディナーをしてプレゼントを交換して甘いひとときを過ごす…女性...